株初心者のための投資信託~そのメリットとは~

初めて投資をしてみよう、と考えたとき、真っ先に頭に浮かぶのは「株を買ってみよう」ということでしょう。身近な企業や誰でも知っているネームバリューのある企業、逆に知名度はそれほどないけれど、知る人ぞ知る優良な企業など。。。日本には様々な株式会社があり、どの株を買おうか迷ってしまいますね。

しかし、株式だけで資産を運用することは、高い利益を期待できますが、同時に大幅な損失を出す可能性もあります。高いリターンが期待できるものほど高いリスクがあるのです。しかし、様々な情報を収集したり、業績や将来性を調べてその会社のことをよく知り、今後の収益性や事業の先行きを見極めることで、株価がどうなるかある程度見通しを立てることができます。

また、株を買うときに少しでもリスクを下げるため、指標を目安に買う株を決めるというのもひとつの方法です。PER(株価収益率)という指標は株を売買するときに参考にできる指標の一つで、株価が、1株当たりの利益(=EPSと呼ばれる。当期純利益を発行株式数で割った値)の何倍まで買われているかということがわかります。

たとえば、発行株式数が100万株、当期純利益が3000万円だった場合は、3000万÷100万=30となり、1株あたりの利益が30円となります。そして、実際の株価が300円だった場合、1株あたりの利益の10倍まで買われているということになるのです。

この指標は、同業他社と比較して見るとわかりやすい指標であり、どの株に割安感があるのかがわかりやすくなっています。ある業種のA社が10倍、B社が15倍、C社が17倍だった場合、A社に割安感があります。もちろんA社の業績や財務内容などをチェックしないといけないのですが、同じ業種でPERを比較してみて、低い会社があった場合は実際よりも低く評価されている可能性があり、今後株価が上がる余地があるといえるのです。

業種によって平均的なPERというものが違い、PERが高めに推移する業種、逆に低めに推移する業種があるので、注意しながら考えることが必要です。

資産運用分散投資を行うことが重要

このように様々なことを考え合わせ、悩みながら株を買っても、もちろん上がるとは限りません。株は様々な要因で値動きするので、PERや業績、将来性だけでは見通せないところがあるのです。あまり損はしたくないけれど、かと言って低金利の貯蓄においておきたくないといった場合、どうすれば資産運用を効果的に行えるのでしょうか。

一番ポピュラーで、世界中の投資家が実践している方法としては、分散投資をしてリスク分散をすることです。100万円の資金でA社の株だけ買っていると、もし値下がりした時は大きな損失になります。でも、A社とB社の株を半分ずつ持っていたら、A社が下がった時にB社が逆に上がっていたり、どちらも下がっているけれど値下がり幅はB社の方が小さかったりと、リスク分散になるのです。

もちろん逆のことも言えます。A社の株価が1.5倍になったのに、B社の株価は下がっていたり、また上がっていても上がり幅が小さく1.1倍程だったりした場合は、資金のすべてでA社の株を買っていた場合よりも利益は少なくなります。

しかし、リターンは少なくなる可能性があるけれどリスクも少なくなるというのが分散投資の考え方で、将来のためにおいておく大切な資産の運用には、資産を守るという側面も必要なことから、リスクを低くする分散投資が大切なのです。

しかし、限りある資金ですから、いくつもの会社に分けて投資したいと思っても、資金が足りずにできないことがあります。また、分散すればリスクは減らせますが、逆に手間は増えるということになります。10社に分けて投資したとすると、10社の株価のチェックはもちろんのこと、事業内容や業績、将来性などを調べたり考えたりしながら、10社の売り時も考えなければいけないのです。

仕事をしていたり、家事や育児があったりと、なかなか時間をとれない人も多いですし、高齢者の場合は、多くの会社の情報に気を配るには精神的にも体力的にも大変です。市場の動きや株価にとってマイナス要因となる情報を見逃してしまうこともありえます。

市場にはチェックするべき情報のタイミングというものがあります。決算前などは、予想よりも業績が良さそうだ、逆に悪そうだということで株価が上下しますし、アメリカの政策金利や雇用統計などの指標が発表されるたびに市場が動きます。もちろん、日本の金融政策によっても株価が上下したりもするので、情報というのはとても大切な要素なのです。

それではどうしたらうまく分散投資ができるのでしょうか。それには、投資信託を賢く利用することです。

投資信託は分散投資になる

投資信託とは、株式を分散投資して運用している商品です。顧客からお金を集め、数十、数百億というお金を様々な株式に分散投資してリターンを得ています。

つまり、自分の資産を投資信託で運用することは、自分自身で株式の分散投資をしていることと同じ意味を持っているのです。投資信託には様々な種類があり、個性があります。リターンも大きいけれど、リスクも比較的大きな会社を主に組み入れて運用しているファンドや、大きな値動きはあまりないだろうけれど、地に足のついた安定的な企業に主に投資しているファンド、また日経平均やTOPIXと同じような値動きをするようなファンドもあります。

また、アメリカや発展途上国など、外国で上場されている株式を主に組み入れて運用しているファンドもあります。自分で外国株を買ってみるのはなかなか敷居が高いですが、投資信託を通してなら気軽に外国株を買うことができるわけです。保有する投資信託を日本株ファンドと外国株のファンドに分けることも、りっぱな分散投資になります。

このように、投資信託は自分で購入したい株を選ぶことはできませんがプロが幅広く分散投資を行ってくれており、資産運用には有効な商品です。運用している人達は皆プロなので様々な知識はもちろんのこと、金融市場での豊富な経験も持ち合わせています。

また、自分の投資信託に組み入れたいと思うような企業には積極的に出向いて、将来の事業のことや業績内容など、直接ヒアリングを行ったりもするので、新鮮な情報も持ち合わせています。個人で様々なことを調べ、考えるよりもはるかに専門的な見地から会社を分析し、投資するかどうかを決めているのです。

自分のお金の運用を人に任せる、という側面があるため、投資信託で運用するのは不安だ、という人や、逆にあれこれ考えなくていいから楽だな、と思う人もいて様々な意見がありますが、運用している人がプロであるということ、また分散投資が行えるということはとても重要であり、資産の運用に投資信託を組み入れることは大切なことです。

投資信託の費用には注意

投資信託は総合証券会社やネット証券など、様々なところで購入することができます。安定的な運用がいいか、高いリターンを狙う運用がいいかなど、自分の投資目的に合った考え方のファンドを選ぶことが大切です。

ここで、注意しなければならないことが2点あります。投資信託は購入するときや保有時、売却時に手数料がかかってくるのです。

まず、投資信託の購入時に手数料がかかります。証券会社によってまちまちですが、購入価格の0%~3%のことが多く、ネット証券で購入するほうが手数料は安くなっています。そして購入したあと、投資信託を保有している期間に「運用管理費用(信託報酬)」がかかります。

毎日かかるのですが、年率に換算して、保有するファンドに対して0.05~3%ほどの割合です。ファンドによって幅がありますので、購入時にはよくチェックすることが必要です。

投資信託の中でも、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数と連動するように作られたファンドは運用管理費用が安い傾向にあります。指数に採用されている株をそのまま組み入れており、業績や市場の流れによって保有銘柄を売ったり買ったりする必要がないので費用がそれほどかからないからです。

逆に、高いリターンを求めるファンドは、組み入れている銘柄も頻繁に入れ替えて利益確保を目指しますし、実際に企業に出向いてヒアリングを行ったりと積極的に情報収集を行うので、それらの費用が多くかかります。よって、運用管理費用は高めに設定されていることが多いのです。

最後に、投資信託を売却するときには「信託財産留保額」というものがかかってきます。これもその投資信託によってまちまちですが、およそ0%~0.5%かかります。

このように、投資信託にはかかる費用が多いのも事実ですが、効率的に分散投資ができ、リスクを下げることができるというのがとても大きなメリットです。株式だけではなく、効果的に投資信託も組み入れて資産運用を行い、あなたの大切な資産を守り、増やしていきましょう。

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